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Sansu Neta  /  授業実践

数当てゲーム「カードをあてよう」
授業参観で行った「いくつといくつ」の数あてゲーム

対象学年1年生
単元・領域いくつといくつ
所要時間45分(1時間)
準備するもの1〜9の数カード(黒板用)

1年生「いくつといくつ」で行う数当てゲームです。3人が2枚ずつ持っているカードを、ヒントをたよりに当てていきます。最初はとても無謀に思えたカード当てが、きまりを使うと1通りに決まってしまう。はじめての授業公開(授業参観)でも行った授業です。

どんなネタか

1〜9のカードがあります。
Aくん、Bくん、Cくんの3人が、それぞれ2枚のカードをもらいました。
だれがどのカードをもっているのかを当てましょう。

黒板に1〜9の数字カードを貼り、裏返してまぜてから、3人に2枚ずつ配ります(3枚はあまります)。裏返してまぜても、教師が意図的にカードを選べるようにしておきます。

授業の流れ

1. 問題をつかむ

「Aくん、Bくん、Cくんの持っているカードは、それぞれ何でしょうか」と聞きます。

子ども「え〜。そんなのわかるわけないよ」
子ども「何かヒントないの?」
子ども「じゃあ、それぞれの2枚のカードをあわせると何になるのかを教えてほしい」

ヒントは教師から出すのではなく、子どもから求める声を待ちます。6月の授業公開でも、最初のヒントを出すまでに一見無駄に見える数分のやりとりがありました。「超能力じゃないんだから全然わからない」「残りのカードを見せて」など、いろいろな声が出ていました。すぐ「ヒントを言うよ」と言えばこの時間はカットできます。でも、子どもがこの教材に自分から関わっていく姿が大切だと思っています。

2. Aくんについて考える(あわせると4)

「2と2」「1と3」「3と1」が出ます。3通りあるからまだ決められないね、と返すと、子どもが動き出します。

子ども「2と2はありえないよ。だって、1〜9のカードは1枚ずつしかないんだから、2は2枚ないもん」
子ども「1と3、3と1は同じだよ。Aくんが1と3を持っていることと、3と1を持っていることは同じことだもん」

順番は関係ない、という見方が子どもから出てきて、Aくんは「1と3」に決まります。授業公開のときは「4と0」「0と4」も出て、「0のカードはない」と消えていきました。

3. Bくんについて考える(あわせると11)

「6と5」「7と4」「8と3」「9と2」「5と6」が出ます。

子ども「6と5、5と6は、さっきの1と3のように同じことを言っているから、1つにまとめたほうが良いよ」
教師「でも、1つ減っても4通り考えられちゃうってことだね…」
子ども「この中で駄目なものがもう1つあるよ」

ここで教師はとぼけます。

教師「そんなわけないでしょ。だって、あとのものは同じじゃないもん」
子ども「さっきのAくんを見て!! Aくんは1と3に決まったから、3を使っている8と3はありえないんだ」

それでも「6と5」「7と4」「9と2」の3通りが残り、これより先は決められません。

子ども「先にCくんを考えると良いんじゃない?」

4. Cくんについて考える(あわせると8)

出てきた考えどうなった
5と3× Aくんが3をもっている
6と2これに決まり
4と4× 同じカードは2枚ない
7と1× Aくんが1をもっている

Cくんは「6と2」に決まります。すると、

子ども「あ、だったらBくんもわかったよ」

5. Bくんについて、ふたたび考える

のこっていた考えどうなった
6と5× Cくんが6をもっている
7と4これに決まり
9と2× Cくんが2をもっている

全部決まったところで、3人のカードをすべてオープンします。「おぉ、あってた。やったあ〜!」

?(ハテナ)が生まれるおもしろポイント

最初はとても無謀に思えたカードの数当て。それが、1〜9のカードが1枚ずつしかないことや、カードの合計のヒントを使うと、なんとA、B、Cの持っているカードが1通りに決まってしまうことが面白いところです。

ちょっとしたコツですが、Aくんが分かったからとオープンせずに、3人のカードをすべて推測し終わって、最後にまとめて1人ずつオープンしていくと、子どもたちはとても盛り上がります。

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授業公開で意識していたこと

子どもたちから動けるようになってほしい

先に書いたとおり、最初のヒントを出すまでの時間を大事にしました。教材への働きかけが、子どもの側から出てくること。それがねらいの1つです。

仲間と学び合う場をつくる

授業中、何度も「ちょっとわからない人?」と聞きました。「わからない」を安心して言えるクラスにしたいと思っているからです。だれかが手をあげたら、先に理解できた子がその子に向けて説明します。そして、最初に「わからない」と言った子に、最後は必ず発表してもらいます。うまくいかなくても大丈夫。もう一度、仲間の説明を聞けばいいのです。

「もう一度言える?」と何度か聞いていたのは、仲間の意見をちゃんと受け取れているかの確認です。1年生は、自分の意見を言うのに夢中で、人の話を聞けていないことがあります。話し合いは、仲間の意見を聞くところからです。

ルールの把握には時間がかかるものです

1〜9のカードが1枚ずつしかないこと、同じカードや0・10のカードがないこと。これが授業中、何度も話題になりました。見ていた方は「さっきルール確認したよね」と思ったかもしれません。

でも、1年生です。一度言っただけで理解できるわけがありません。何度もやってみて、少しずつわかっていく。それが1年生、いや子どもです。だから失敗も大事です。実はこの授業、何度かやっているのですが、「2と2」と言ったあとにも必ず「4と4」も出てきます。それも踏まえて授業を組んでいるので、問題ありません。

授業で使うときのポイント

教師向けの補足(子どもには伝えません)
あわせて4は、同じカードがなければ「1と3」だけ。あわせて8は「1と7」「2と6」「3と5」の3通りですが、Aくんが1と3を持っているので「2と6」だけ。あわせて11は「2と9」「3と8」「4と7」「5と6」の4通りから、AくんとCくんのカード(1・3・2・6)を含むものが消えて「4と7」だけ。あまりの3枚(5・8・9)を見せなくても、答えは1通りに決まります。数を変えるときは、1通りに決まるかを先に確かめておくと安心です。
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